子供時分から道具類は好きな方でしてね。学生の頃からウエンガーとビクトリノックスのツールナイフなども愛用しています。昭和ふうに言うなら十徳ナイフですね。 あの頃って類似品も多くて本物といえるスイス製の物は現在より高級だったイメージ。値段的な意味じゃなくて舶来感みたいなのがそう思わせてましたよね。 本題の十徳ナイフ、いろいろと機能がついている割りに使えないってイメージないでしょうか。 私も仕事用の刃物は日本製をメインに使用していますが、小バサミ・糸切り鋏に関してだけはこの画像にあるアーミーナイフを常用しています。これが使えるんです! 服飾の立体裁断とデザインを学んでいた25年くらい前だったと思うんですが、この小さなミニシリーズが発売されたのは。友人がチョキチョキ使ってた記憶があります。 ず~っと後になって気付くのですが、このハサミが優れモノだったわけです。個人的には。 もちろんそれまで日本製やドイツ製の洋裁用の糸切り鋏も使ってました。やはり専用は使い易く良いものでしたが。 皮革製品を手縫いでも製作するようになってからは、洋裁用は先端が鋭すぎて革表面に傷を付けやすいと感じていました。 従来の糸切り鋏だと堅いバッグの内側の奥~のほうなんかで糸を処理しなければならない時などは、鋏ごと拳の中に納まってしまうサイズの為に狭いところだと切ることが出来ませんし(私の拳が大きいせいもあり)、鋏の全長自体が短いせいで奥まったところまで刃が届かないんです。 普通サイズのスイスアーミーナイフはツーリングやキャンプのお供としてよく使っていましたが、ミニシリーズに関しては取引先のショップさんで譲ってもらった物があったのに僕の手には小さすぎなこともあり殆ど使っていませんでした。 ある日、革用途にはあの小バサミ使える!って気が付いたんですね。 切れ味は抜群ですし、折り畳みを展開すると鋏としての全長が長くなるところが自分的にはgood。 折り畳み構造のため鋏の片方がグリップ側に固定された形状なので、そこに手を添えてもう一方の側をレバーのように押す動作でも切ることができるので、今まで無理だった奥まった狭いところにも刃の先端が到達することが出来るようになりました。 画像はすでに直った状態のもの。写真に残しておけばよかったのですが撮り忘れてしまい存在しません。 赤矢印のバネ部分が数年間毎日酷使された事により破断してしまいました。 たぶん自分の使い方は、おそらく普通に想定される数十倍にちかいの頻度で使用していた可能性もあり壊れるのも仕方はなく、バネ自体はかなりの耐久性があるものだと思います。 でも小さいハサミなんで、ここが破断してしまうとバネの反発力無しでは開く作用が効かず使用不可になってしまいます。 ナイフ自体の性能からすると、本当に格安な製品なんで買い替えも考えつつ直営店に伺ったところ、その場で修理可能とのこと。早速お願いしまして無事機能回復!修理完了です。 ちなみに消耗部品ということで修理費用は無料でした。 無料というのも嬉しいですが、それ以上に他の部分が機能しているのに使えないのってなんか寂しいじゃないですか。それがこんなに素早くシッカリと修理していただいて現場復帰できる有り難さ。感謝ですね。 メーカーの補修体制も素晴らしいです。 最近レザーの世界では無責任に「一生モノ」を謳う作り手が多い事に辟易していたところだったんで、このサービスは軽い衝撃でした。 革にも寿命はあります。堅牢な素材とはいえ長所短所もあり特性にあった使い方をすれば長持ちするのがレザープロダクトです。お客様と作り手の相互理解があってこそ長持ちします。そうすれば革も応えてくれて一生モノに近づくのかもしれません。そうなれるように取り組んではいますが一生モノを安易にはいえないのがstovl製品だということを御理解頂ければ幸いです。 ナイフの話に戻りますが、こんな傷だらけの樹脂グリップにも、味や記憶ってあると思うんです。 直してまた使える嬉しさって、道具や物を愛する人たちとっては新品を購入すること以上に幸せなことだと感じました。 この小さなスイスアーミーナイフ、さらに見直しました。これからも毎日働いてもらいます。 というか仕事を手伝ってもらいますよ。 Λ.皆さんも是非使ってみてください。 直営店だと、そこで購入した物でなくても修理を受け付けてもらるそうです。(要確認) ミニシリーズ以外のハサミのバネも補修可能みたいです。 心強いぞぉ!ビクトリノックス。 .
by stovlGS
| 2015-11-19 07:08
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