シース  フルオーダー 2in1 その2

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先ず最初に完成画像。
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そして、ナイフシース製作の続きです。
こうして横から見ると、厚さがお解かり頂けるでしょう。かなりのボリュームです。前回の繰り返しになりますが、オモテ面からウラ面に向かって垂直に、かつウラ面の針目が不揃いにならないように針穴を開けるのには、技術と気合、シッカリ砥いだ菱切りと集中力が大切です。

そして、一番の懸案だった、ナイフの固定方法。シースに対してスナップやドット留めが好きじゃないという事もありますが、絶対に外れないかといえば、そんな事もないこれらの金物に、大切な2本のナイフをまかす気にはどうしてもなれませんでした。




考えたあげく、私がポーチ等を作る時に使う方法を改良したstovl留め!?を考案。
本体側に付いているループを、フラップの穴にくぐらせて、そこから出たループにベルトを差込むというものです。シッカリと確実に固定できますし、補修性も良い方法です。

通常はフラップとベルトは一体となる構成ですが、 今回はベルトループ付きのフラップを製作して、そこにベルトを通しています。なのでフラップはフリーに動きます。

何故そうしたかというと、文章だけでは説明しづらいのですが、体に装着した状態でナイフを取ろうとすると、分厚いツバが開いたフラップにあたり取り出しづらさを感じます。そこでフラップをフリーにして差込みベルト上をスライドさせるとツバが接触しなくなるのです。
フラップに縫い付けたループのまわり込んだ箇所の形が、ナイフのグリップの丸みにフィットして固定安定性の向上という効果もありました。

差込みベルトには小さなカエシを付けていますので、差込んだ時の節度感があります。この革のクリック感はうちの製品全般にいえ、stovl製品 の特徴の一つです。

a0155648_23475933.jpg小ナイフの固定には、グリップ部の穴と同寸の革を張り合わせ縫いつけ、嵌め込む事でガタツキのないロックに。

厚い革でシースの縁取りをしていますので、小ナイフに対してのホールド性とガード効果向上も。

取り出すときはシース本体を反らせて嵌っている革を外して引き出します。
本体の中に仕込んだベルポーレンとシース自体の剛性により小ナイフの固定も完全です。

a0155648_2364951.jpg そしてウラ面のベルト通しは乗車時とフィールド使用の両方に対応する為に上下2箇所。
シースが特殊形状の為に普通のカタチでは付きません。そこで神崎氏のアイデアでカーブさせたベルト通しを付ける事に決定。 ナイフ収納時の重心を見つけ出し、オモテ面との関係性を考えると取付けるポイントは限られ位置を決定するのは難航しました。

写真が無いのですが、ベルト通しにもベルポーレンが仕込んであり、横から見ますとブリッジ構造になっています。実はこのウラ面のベルト通しが全体の剛性をあげて、シースを反りにくい構造にしています。

スリングをつけたり、掛けておけるようにDカンも装備。
この位置も諸々の関係性と吊るした時の重心位置から決定。折りたたみますとベルト通しと一体になります。

副産物としてDカンを開いた状態にすると、シースを少し反らせやすくなり、小ナイフを取り出しやすくする事に貢献。 逆にDカンをたたんでおけば安全ロックにもなるという事です。

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ファーストからサードへのサンプル製作の変遷です。全体のシルエットと中の構造の改良、等々。
画像ではベルト通しの試行錯誤がわかるでしょうか。

長文で解りづらい説明にお付き合い頂き、ありがとうございました! 
製作記は大体これ位でしょうかね。
フィールドでの使用後のレポートをいつかお伝えできればと思っております。


○日本では絶版になっているgill hibben アラスカンハンター 、数に限りはありますがナイフ2本とシースのセットで注文製作販売を予定しております。

同じナイフをお持ちの方は、シースのみの製作も可能です。詳細、御予約等、ご気軽にお問い合わせください。

近日、製品仕様、、完成画像等の掲載を予定しております。
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by stovlGS | 2010-02-24 01:35 | ナイフシース | Comments(0)
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