piano black long wallet コードバン×黒ヌメ 製作風景等

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先日のお伝えした素材入荷にあわせて、参考になるよう以前製作した漆黒バージョンの製作風景など。
これもお客様の御要望で幾つか変更がありますが、本日は細かな説明はおいといて全体の感じを。

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仕上げ中の画ですね。
この個体は外側がコードバンで、内側がブラックヌメ使用したハイブリッドな黒財布なんです。
黒のヌメ革は使いこむと艶が出てきますので、エイジングも楽しめます。
カタチとしては「ロングウォレット標準型」になります。

今まで載せてきませんでしたが、
お問い合わせ頂いたお客様にはお伝えしていた仕様変更の選択肢の一つ、
表側のコードバンに裏地としてレザー張りこみを加えた仕様です。

裏地として革を張りこむには幾つもの課題となるポイントがあるんです。多くの場合、良い面と注意しなければならないところをユーザーさん側にお知らせしていない作り手が殆どだと感じています。ストーブルではお問い合わせの御注文内容により個別にお知らせし御相談してきました。
その辺の細かく込み入った部分は長い説明になりますので今回は記しませんが、
ストーヴルが作るからには裏地レザーの張りこみの仕様でもネガな部分への対策はしていますので、安心して長くお使い頂けます。

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針穴は、すべて一目づつフリーハンドで。穴の大きさは数種類を適材適所で使い分け開けていきます。
針目のピッチや端からの距離も、革の特性を見きわめ堅牢さを保ちつつ美しくあれる位置を鑑みながら適時変えていきます。
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手縫い自体はたしかにミシンに比べれば数十倍の時間と技術を要する縫製法でもあるのですが、より堅牢で針目を傷めづらく補修性に適した方法だと思うんです。
でもそれは、素材への負担を考えての気配りや気付きみたいな要素も深く関係しているので、
良い仕上がりにする為には、技術は当たり前として、製品とユーザー側からみた使い易さへの考察の量にも比例すると考えます。

手縫いのほうが良くてミシンが廉価版ということはありません。
仕上がりの良くない手縫い製品ならミシン縫製のほうが数段上質です。


どんな仕事でもそうだと思いますが、段取りと下ごしらえが8割~9割。
実作業は少しです。手縫いだとそれが少し多いということだけ。下ごしらえや前段階の準備が多いので割合は変わらないのかもしれません。
実際完成までに携わる時間はかなり長いですが。

普通よくある物に比べて私の関わる時間が長いといっても、ひとつのお財布の製作に数日間です。(以前はOEMの量産手縫いで一日に3~4個作ってました、品質のクレーム・返品は十数年間で一つもありません)
正直いえば同じ製法でも効率よくできる部分や時間を短くすることはできると思うんです。

でも、ユーザーさんは製品と数年~10年・もっともっとそれ以上のお付き合いになると思うんです。なので、その時間により添えるよう考えると、裏切れない思いが常にあります。
生業としてのお仕事でもあるのですが、時間換算での取り組みはやめました。

普通はありえない量産手縫いにも携わってきて導き出した思いです。

オーダー製作が初めての方や失敗されたくない方がいらっしゃれば御相談ください。
お力になれると思います。


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Λ.漆黒コードバン・黒ヌメ仕様、承れます。
 現在めずらしくコードバン素材のストックあります。

 次の入荷時期はいつになるのかわかりません。 

 










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by stovlGS | 2015-11-15 18:17 | 長財布 | Comments(0)
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