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資材屋さん加工屋さん廻りと バイクのこととか

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金曜日は都内の取引先仕入先関係をまわってました。
この日は数件回るだけだったので昼過ぎから出て幾つか用事を済ませた後、革漉き屋さんへ。
こちらではベタ漉き加工が必要のときにお願いしています。

漉き加工にもいろいろと種類や方法があるのですが、縫いシロだけを薄くするときや小さな面積の加工は自ら行っています。
ストーヴル工房にも漉き機がありますが、現在ではほぼ100%は手漉きで加工してます。
突き詰めていくと手の技術と研ぎあげた革断ち包丁での施工が一番と考えていますし、細かな細工には手で行うのが一番融通がきき微調整も可能ですしね。

専門の漉き屋さんにお願いするベタ漉きとは、面を均一の厚みに仕上げる漉き加工のこと。
これをやるには特別なマシンが必要。
革の仕入れは半裁(牛一頭の半身)サイズが基本で、発注時こちらの希望する厚みに前面をベタで上げてもらいます。
今回のように特厚革を小物製品に仕上げるときには、各パーツごとの最適な厚みに加工して組み上げる為、パーツごとの特性に適した厚みに調整するべく、厚みごとのパートにおおよその大きさで荒断ちした状態で持ち込み、ベタで漉きあげて頂きます。

漉き加工の厚みについては、幾通りの組み合わせと数値があり、その時々の素材と作り手ごとの思いの数だけ理想値があるのだと思います。
一枚につきコンマ数ミリづつ異なる数値で組み合わせ作り上げるわけですが、完成した製品の厚み全体でいえば基本厚で仕上げたものに比べて数ミリの違いにしかなりません。
しかし、これがとても大きな違いなんです。
人の目や触感って、少しの違いや印象をも簡単に感じ取るものなんですよね。
印象やルックスだけでなく、堅牢度や使いやすさに直結する部分なので、とても大切な工程です。



a0155648_2432135.jpg 漉き屋さんのあとは、秘密の?某所にてうちのGS号の今後について相談とバイク談義。
まぁ、有意義な情報多数仕入れまして良い会合でした。


うちのGS号、いろいろとメンテナンスしなければならないタイミングが来ておりまして、出来るところは自分で、
エンジンの深部やミッションなどはプロの手をお借りしつつ仕上げていく方向で動き始めました。

ここ数年といいますか十年以上仕事ばかり懸命で、一番好きな単車道楽をおざなりにしていたツケがたまってしまい、ここらで重い腰を上げたという感じです。

普段から革仕事とバイクのことばかりが頭の中に渦巻いている私ですが、実際に触っている比率の差は比べるべくもなく、寂しいばかり。

乗り始めるとバカみたいにrideし続ける癖があるのも事実で、それが怖くもあって少しおさえていた部分もあるにはあるのですが、それももう解放します。

バイク好きのお客さんに、「ストーヴルのlogはバイクネタ少ないね。」っていわれる事あります。勘違いされています、私、革屋ですもの。
でも私を知る皆様がたの中には、サトーのことをバイクのほうの人と捉えて頂いている方も若干いるみたい。
それはそれで嬉しくもあり、本来の自分をもっと出しちゃおうかとも考えていましたので、今後はそちらの部分も表していけたらなとも思っています。

まぁ簡単に言えば自分、革馬鹿のバイク馬鹿です。





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そして今回の相談とは全く別件なのですが、伺った工場にあるバイクをみてビックリ。
前の晩に作業スツールの後ろに転がしてあるロードスター用の18インチクロススポークホイールを眺めながら考えていたこと。そのの答えを翌日すぐに目の当たりにしてしまったということ。
偶然にしてはタイムリーすぎてマニアックなR100GSのフロント18インチ化。

丁度組み上がったところだったみたい。このタイミング、神様の導きかぁ。
スペーサーワンオフ製作で純正のブレンボキャリパーまで使用可能の様子。
まさに思い描いた通りです。

ロードタイヤもいいのですが、自分の場合はダートラタイヤを履かせ運用することも目論んでおります。
よ~し、もうひとつの方向性もこれでおさえた。

この日は半日間、革と単車の事で充実しておりました。


Λ.漉き屋さんの画像の革について、
 ハーフウォレット御注文のお客様の御用命。
 リアバッグを御注文頂きまして、そのバッグと同じDNAの革でお財布も御注文頂きました。
 元々バッグ用として仕入れた革なので、とても分厚いものです。
 それをハーフウォレットの仕立てに適した厚みに調整するために伺った時の画像です。

 漉き加工を外注するときには直接伺って、私も目視と触診しながら最適な状態を見究めながら漉きあげて頂くようにしています。
 革の個体や部位ごとに硬さや質感が異なる為、数値の管理だけでは良い物にあがりません。
 発送して施工して頂くのが普通だとは思いますが、その都度出向いてパーツごとに状態を確認しながら加工していただくことは、先方にとっても御負担だとおもいますし、当方にとりましても商いの観点からすれば効率的とはいえません。
 少しでも完成度を上げ使いやすく気持ちよくお使い頂けるように、そして作り手の自分の為でもあります。
 職人さんや取引先さんとお会いするのが好きということも理由の一つですかね。
 
 製品が作り手の傍にあるのは製作時の数日間ですが、
 ユーザーさんにとっては数年~十数年のお付き合いになることもあるのですから。こちらの手間とか効率とかいってる場合ではないです。
 
 気に入って頂けないような仕事では、作る意味がないとも考えています。
 











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by stovlGS | 2016-09-25 03:12 | Comments(0)

・・・・

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この夏の間、持病の右手首の腱鞘炎に悩まされておりました。
職業病なので仕方ないのですが、たま~に出てくるんですよね。今回はチョット長かったのでスケジュール通りに進めることが難しくて焦りました。

痛むからといって患部を完全に休ませるわけにはいきません。
こんな時に一番大切に思うのは、いつも以上に良い仕上がりで納めるということ。
この夏作ったの製品もそうなれたのではないかと感じています。(あぁ、上の画像は今夏こしらえたものでありません。すみません)

ただ時間だけはいつも以上に掛かっております。
どうしてもスピードは上がらないので御注文のお客様方には御迷惑を掛けてしてしまい大変失礼しました。

今では以前のように量産メインではなくしたので、お客様の御注文ごとに形も仕様も異なりますから、一つ一つの工程ごとに区切りながら順を追って落ち着いて作業できます。
効率の良いやり方ではありませんが、確実に完成へ向かいながら、自分の傷も癒しながら取り組むことができたのだと思います。

涼しくなってから殆ど痛みもなくなり現在は快調に作業が進められるようになってきました。
これでやっと、フルパワーで作ることが出来ますよ。
さぁ~、やります。

御注文も受け付け中です。
即納はむずかしいのですが、御相談しながら良い物作りましょ。


Λ.上の画像は、御夫婦でうちの財布のユーザーさんの御注文品です。
 今まで10年以上お使い頂いたストーヴル製のお財布からの買い替え、まだ壊れてはいないようですが、御夫婦そろって同時に新規に作らせていただきました。

・ロングウォレット コードバンブルー
・ロングウォレットショートタイプセンターベルト改 ブラウンヌメ 












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by stovlGS | 2016-09-22 12:18 | Comments(0)

コードバンウォレット 縫製工程のときはホッとしています。 

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コードバンのバーガンディ。
赤茶がかった上品な堅牢素材です。

焦げ茶の糸でシッカリ縫いあげます。革と同色系の糸は相性良好です。

パリッとしつつ、まるみもあるフォルムに仕上げていきます。
縫い引き締めるときのチカラの入れ具合、強ければ良いというわけではありません。

適所鑑みながら、引き方ひとつで製品寿命も大きく変わってきます。
革だけとか堅い素材だけしか扱ってきたことがない作り手には理解されづらいポイントかもしれません。
洋服作りや布帛・織物生地も扱ってきたことが当方のアドバンテージか。なんちゃって。

素材に対して厳しいといいますか、負担の掛かる作り方をしますと、
結局は仕上がり・使いやすさにも違いが出てくるものと信じています。
やったことには、良い意味でも悪い意味でもかえってきますから。これ絶対。
気付くか気付かないかは人それぞれですが。

毎日の事なので、あまり載せてきませませんでしたが、画像のような製作風景がうちの日常です。


縫い上げ工程は画にはしやすいのですが、実はホッとしている場面でもあります。
写真を撮る余裕があるくらいですからね。ここに至るまでと、この後の工程が本当の勝負。(笑)

裁断や組み上げ調整・穴あけや面取り・コバ磨き・フォーミング調整など多岐にわたる下準備や仕上げ工程が本製作といえると思います。(自分的には)
それらの工程では、机上も戦場かというくらいにとりこみ中でもあるので、なかなか製作風景を撮れませんね。



そうは言っても、作るときの心もちは大事で、
とくに気持ちの面で良い状態で取り組まないと、良い物にならないと思っているんです。
いろいろあるんで、むずかしい課題なんですけど。


嫌な気分や荒んだ心持ちの職人さんやシェフがいたとして、そのような状態の時に作った物や料理を、
私自身は欲しいとはおもいませんから。


心穏やかでいられるよういたいものですね。


Λ. さぁ本日はGSリアバッグの仕上げ頑張ります。 (R80GSベーシック用)










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by stovlGS | 2016-09-08 13:17 | Comments(0)