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フィルムケースジャケット 2ndサンプル

フィルムケースジャケット 2ndサンプル_a0155648_16201532.jpg1stサンプルから少し間があいてしまいましたが、2ndの試作も進行しておりました。

なかなかlogのほうにアップするタイミングがとれませんでしたが、本日は次のサンプルor完成を目指して写真を撮りながらディテールと使用感のチェック。

前回の1stでは形以前にドイツホックを使用したときにフィルムケースジャケットは成立するのか?といった事への構造検証も兼ねて、正確なパターンを作らずに現物合わせの粘土細工的サンプル製作でした。

そして2ndでは、1stで確認できた課題を踏まえて、もう少しデザインというか、もう少し良いカタチはないの?といった事へのアプローチです。

カメラストラップに連結し使用する事による首や肩への負担を考慮し、なるべく軽く仕上げる事と、重心位置を再検討。 それらの課題からパーツや切り替えの多用はやめ、前回のボックス型からよりフィルムケースの形に近い円柱状の形に。

完全な円柱にすると吊るした時にコロコロと落ち着きの無い装着感になります。
出来るだけ型崩れをさせない為と背面側の落ち着きを出す為に、カブセから底面までつながる背面パーツに、ボディとなるパーツをカマボコ状に縫い付けるモノコック構造のデザインに。
正面からみると上に向かうにつれて、ほんの少しだけ開いている長めのカップのような形状です。




フィルムケースジャケット 2ndサンプル_a0155648_18172099.jpg
普通は、このように革と革とを直角に立ち上げて縫い付けるような場合には、駒合わせ縫いでやるところでしょう。しかし、普段から駒合わせ縫いへの強度と耐久性に疑問を抱いているstovlサトー。

今回は僕も大好きな靴の仕立てをイメージして、ステッチダウン的にhand sewn。
stovl leatherの特徴でもあるコバを生かしたデザインになると同時に、強度、耐久性の面でもシッカリした物に仕上がっています。

そして、完成版で採用されるかは未定ですが、底面の剛性を確保する為にドーナツ形状の見返し革パーツを内側底面に設置し縫いつけました。

これにより、幾つかのメリットも。 見返しパーツを増設したことで少しヘッドへヴィーだった重心が緩和されました。

それと底面の剛性アップをねらった円形ステッチの中心部をくりぬいた事で、中のフィルムケースが取り出しにくい時には押し出す事もできる構造になりました。
フィルムケースジャケット 2ndサンプル_a0155648_19163235.jpg中はこんな感じです。
ドイツホックのカッチリとした感覚はとても気持ち良く、安心感がありますね。

ふつうのスナップのように、何かの拍子に開いてしまう心配はありません。

背面のディテールもあるのですが、現在試作中のカメラストラップに装着した状態で、また次の機会に。 ←ひっぱるなぁ~。


Λ.1stよりは、少し進化したかな。。  
でも意外に、フィルムケースの紙箱パッケージのイメージで、ボックス型っていうのも悪くなかったりして。。
2ndは、もう少しカブセの形状やサイズ等の微調整が必要ですね。
by stovlGS | 2010-06-08 23:23 | フィルムケースジャケット | Comments(2)
Commented by IB井上 at 2010-06-24 11:02 x
サトウさん、どうもです!
突然なんですが、僕のblogでフィルムケースのことをご紹介させていただきました。
まだ、途中だとは思いますが、早く載せたくなってしまって、、、、。(^^)

上の写真もお借りしてしまいました。事後承諾すみません。

その後いかがでしょうか。
このあともよろしくお願い致します。

Commented by stovlGS at 2010-06-24 17:35
IB井上さん
製作の進行が遅れていまして申し訳ないです。
また小さな課題を発見してしまい、それをクリアする為に「あーでもない、こーでもない」とやっております。
良いモノが完成できるよう取り組んでおりますので、もう少しお待ちください。よろしくで~す!
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