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Lexus smart key case  その2

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レクサスCT200H用キージャケット製作の続きです。

そして、いきなりの完成画像。
依頼主様に途中の製作経過画像を見ていただいたところ、ブラック×赤ステッチ版の追加オーダーの御依頼もいただきました。

今回のレクサス用では、当初予定していたデザインとディテールから幾つかの変更点がありました。
実物のキーを前に検討・作業をしないと、画像からだけでは判断出来ない部分もあります。
その都度、依頼主様と御相談了承の上進めてまいります。

施錠開錠スイッチまわりの構造とバランス的な理由と、穴まわりの革の強度が充たされている事から、補強のステッチは入れておりません。



Lexus smart key case  その2_a0155648_3465098.jpg
キー上部にある電池切れの際に使うエマージェンシーキー取り外し用スライドスイッチの位置関係の都合で、裏表が同寸となるモナカあわせ構造ではなく、キー表側から裏板革に被せる靴のステッチダウン製法のような形状に変更。
結果、とてもシンプルな丸みのあるシルエットのケースになりました。

吊り下げ用のナスカンの付け位置には、外れ防止のストッパーとなるよう二重丸カンを使用しています。スマートキー全体を包み込むように革ケースを完全に形状をあわせていますから、不用意にずれたり外れる事もありません。

いつもstovl製品にいえることですが、カタチ・シルエットは内包物に従っての造形です。
オーダーケースやバッグの場合、まずここが基本。
ここからデザインを発展させる事はあっても、逆からのアプローチはとても稀。 結局、納めて・守れて・使えるという条件をみたす事が大前提。
あたりまえですが、カタチやデザインも、とても重要だと考えています。

ほぼ全ての工業製品にいえる事ですが、
ケースを作る事・被せる事を考え、最初から設計されている物は殆ど皆無です。その裸の状態がベストとして生み出された製品に、革を着せるという行為からデザインを考えていく事は、とても多くの制約があるものです。 納め物製作のムズカシイところですね。
Lexus smart key case  その2_a0155648_357423.jpg
生成り版では、上部スライドスイッチでエマージェンシーキーを分離してキーを取り外す方法を想定し製作。
ブラック版では、この一つ目の生成り版を参考・発展させ、革の柔軟性を利用した装着脱着仕様に変更しました。
よって上部の穴を省略した事で、より堅牢・シンプルに。
小さな穴だとしても、より開口が少ないほうが、雨やホコリなどからのリスク軽減と強度アップに有効と考えます。
ここまで革を着せていますから、落としたりぶつけたりなどの衝撃からの耐性においても安心です。
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大抵のキーケースは開閉にファスナーやスナップボタンを使っていると思います。ほとんどの製品がそうなのですから、それが正解なのでしょう。
でも、その金属部品が内側で露出し接触していたり、押されるチカラが加わった時を想定した対策がされていない物も多くあると感じています。

ゴムや軟質樹脂のケースならともかく、守るという部分で革ケースを考える時には、それらがシッカリ対策されているかを確認する事をオススメ致します。

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スマートキーに限らず、大切な物を納める為のバッグ・ケースの製作、承ります。

完全なるフィッティング程ではなく、大体の形状に即したケースでしたら、全ての物用が製作可能です。

厳密なフィッティングが重視されるケースですと、製作出来ない物もございますが、
使える事・守れる事を前提に良い物が作れるように努めます。
相談しながら一緒に作り上げましょう。










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by stovlGS | 2012-07-04 04:37 | スマートキーケース | Comments(0)
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