黒い コードバン

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ブラックなコードバンです。
漆黒って、このことを言うんでしょう。

綺麗すぎていろいろと写りこんでしまって撮影するのがむずかしいです。
実際の色と美しさが伝わるかわかりませんが、少しでも感じて頂ければと思います。

すべての部位がAクラス以上ともいえるコードバン素材ですが、
細かく見ていくと小さな課題となる箇所も散見されます。
質感については、密なところはより堅くて厚みは少し薄め。
厚めのところは堅いところほど締まってはいませんが柔軟性にも富んでいます。

この辺のことも頭に入れて「あーでもない こーでもない」といろいろ思いを巡らせながら、どう切り出すか熟考します。
長財布についていえば、外側のボディ部分をコードバンに変更する御注文が多いのですが、
外側のボディパーツに適した部位選定をしますと、うちのやり方では革一枚から一つしか抜き出すことができません。
大きなコードバンの場合には、外側となるパーツを二つ切り出せる大きさがある場合もありますが、基本的にはそれは致しません。
取り都合だけで仕上げて納めることは出来ても、その二つには作り手にしか解らないかもしれませんが「差異」が存在してしまいます。

私の中では「此方のほうが、あちらより良い個体だなぁ」などと感じながら、依頼主さんに納めるのって違うと思っています。
出来る範囲としか言えないけれど、良い状態でお渡し出来るように嘘なく作りたいと決めています。
偽善的に聞こえそうで自分でも嫌なんですが、これが本心。


Λ.この革、キレイすぎて作るときに少し緊張します。
作業はいつも以上に張り詰めた感じになりますが、それも心地のいいものです。
向き合う感じといいますか。








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by stovlGS | 2015-01-18 19:38 | Comments(0)
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