ハンター装備 フルオーダーその1 特注フルオーダーについて


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今回お伝えするのは熊本にお住まいのハンターさんから御注文の装備品三点になります。

以前、ファンシューティング誌に掲載のシース製作記事をご覧になられお問い合わせくださいました。
その時に製作したものは二本組みハンターナイフ用で、付属の純正シースの使用感やデザインを改善するべく構造を全て見直して、使いやすくコンパクトな物になるよう作りかえました。

2010年5月に【シース フルオーダー 2in1】の題でナイフシースのカテゴリー蘭に製作記事を載せてあります。今回の記事とあわせて御覧ください。

今回の御相談は、御依頼主のお父様が長年愛用され受け継がれたハンターナイフ2本と年代物の弾帯ベルトを新規に作り直す御注文。
(お借りした古い御愛用品の画像が無くスミマセン)
内容としてはナイフ二本を同時収納のシースにあらため、弾帯をベルトと散弾ケースの2つにセパレート化すること。

・小型の弾帯(散弾等のケース)
・ナイフシース(ナイフ大小二本同時収納)
・それらを腰に装着する専用の革ベルト

上記三点を専用品のワンオフ製作しました。

勿論ストーヴルが携わるのですから、堅牢なことは勿論、使いやすさは犠牲にせず安全性を重視した構造と嘘のない製法で形にすることが大前提となります。

私自身、趣味でもあるキャンプやツーリング・釣りなどの野外における刃物の扱いの経験はありますが、
ハンティング分野についてわからないところが沢山あります。
わからないところは依頼主と御相談し教えて頂きながら構造や意匠を決めていきました。
また今回は銃器や弾薬の知識も必要だったのですが、ファンシューティング誌の【シース フルオーダー 2in1】でお世話になった専門家の神崎さんに御協力いただき心強く試作を進めることが出来ました。

今後の投稿予定としては、「シースの試作製作」「弾帯とベルト製作」について掲載の予定です。

ここで最初にフルオーダーの特注品について少し。
当方のウォレットなどの定番製品についても完成までには数日間を要する物が殆どです。
特注のワンオフ品製作におきましては、意匠構造検討・試作検証・素材選定・複数回に及ぶ打ち合わせや必要用件の確認等の多くの工程を経まして完成に至るまでには、前述した定番品の数倍~十倍ほどの時間と手間を要します。
これら掛かったコストや時間をすべて計算して価格決定することが、商いとしてみれば当然のことだそうです。でもそれでは、一般的な価格帯を大きく超えてしまいますので、すこしでも常識の範囲内とする為に多くの場合というか今までの特注案件においては掛かった分すべてをご請求にまわすことはなかったといえます。
それでもお見積もりの時点で希望にあわないと判断されることもあります。またそれとは逆に仕上がりや製作内容からすれば安いと言って頂けることも多く、この両方の御意見も参考にしつつ、品質と価格のバランスや作り手の感覚のズレがないかの確認と戒めもふまえお値段を決めています。
それでも、吊るしの量産製品に比べれば、けして安価とは言えないものかもしれません。
しかしながら良いものを目指し嘘のない物を作るためには、ある程度お客様の気持ちの御準備もされて頂けると助かります。

特注・ワンオフ製作においては作り手自身のあり方や完成度への探求等、ある意味自分を追いこむ作業でもあり、ワークス活動や学びの場とも捉え取り組んでいます。
まず時間的な要因に加え利益は殆ど見込めません。集中的に作業するため工程的にも他の製作物の流れに組みこむことは難しいのが実情です。
また、通常の定番もしくはそれに準じた仕様変更品をお待ちのお客様に御迷惑をおかけすることもできませんので、特注製作については、御注文順に取り掛かれるわけではないことを御理解くださいますようお願い致します。

わがままなことばかりをお知らせして恐縮ですが、ワンオフ・特注品についても御興味あれば御相談ください。
御愛用品となれるよう取り組むことをお約束します。

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今回は上の画像にあるナイフ二点。

大きいほうは背の部分に皮を切り裂くための刃がついています。
小さなほうの折り畳み式のフォールディングナイフは刃とは反対方向に特徴的なフックがついています。
どちらもハンター専用ナイフ。良く使いこまれています。

大きいほうのナイフには本革製の純正シースが付属していました。
このシースは雰囲気も良く量産品としては作りも悪くない物です。
純正品が存在するのにも関わらず、当方に御注文頂いたことの意味をかみしめます。

ナイフなど特定の物をおさめる専用品製作においては、技術的な部分以上にお客様が御自分の大切な品を愛でるお気持ちと、
同じような気持ちで作り手も取り組めなければ、良いものにならないと考えます。

刃物には魂が入っているといわれています。
使い手も作り手も真剣に向き合えば、おさめ処のシースにも魂は宿るはず。


Λ.トップの画像ですが、平面に置いたり腰に装着した状態では全体像が見渡せなかった都合、
 本来の装着位置とは異なる状態で撮影しています。

 婦人9号サイズのヌードスタンに斜め掛けにした状態ですので、
 サイズ感やバランスが実際とは異なる印象になっています。
















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by stovlGS | 2017-10-19 17:51 | ナイフシース | Comments(0)
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