先日おつたえした定番コインケースについて。
完成しております。
今回は作るにあたりいつもとは少々異なる想いがありました。
いつもより少しだけ自由に自分の中の基準にてらした革の良さや、ヌメ革本来のすばらしい特徴を表せないかということを含んでいます。
そのなかでルックス的な差異があるとすれば、人によってはネガと捉えることのあるシワや小傷の部分をとりこんで拵えたことです。
想い自体はいつも以上に込めておりますです。
元々革は生きてきた素材です。
合成樹脂や紙のように均一に仕上げることのできない天然のものです。
今回入れ込んだそれらは、本来あって当然。
避けるべきものではないのかもしれません。
上手く取りこめば良い味付けになり、私にとってはそれらがあったほうがより良いものに思えるほど、魅力的なものでもあります。
ただそれらを表情として入れ込むには革自体が良質部位であることの確証がなければなりません。
それを実現するには、革の素材としての見きわめが大切です。
そちらのほうも、どうぞよろしく。
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