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R100GSリアバッグ 黒 後染め 生成り芯 その3 搭載画像 追記アリ

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今回のその3は【ストーヴル製R100GS専用リアバッグ】の画像と共に搭載適合等についてお知らせします。

画像の車両は「BMW R100GS」88~90年式の初期型です。このほかの適合車両は、カウルが標準装備となった後期型、[paris-dakr] [pd]モデルともに搭載可能です。

あと国内には少数しか存在しなモデルのベーシックではないパラレバータイプのR80GSにも適合します。


※モノレバーのスラッシュと、パラレバーのベーシックの両R80モデルについては、リアフレームとキャリアの形状が異なりますので、今回のリアバッグは搭載できません。

純正/リプロバッグでは、同一形状品を上記すべての車両へ取り付け可能としていますが、当工房ではストーヴルオリジナルとして、各タイプ専用設計し製作しています。

その辺の説明は長くなりますので、
【カテゴリー 】のR80G/S・basicバッグ内の記事も御覧ください。



今回は別の打ち合わせもありまして、オーナーさんが自らGSを駆りお越しくださいました。

御自身のGSに取りつけてお持ち帰りになられるとのことで、装着画像を撮影させていただきました。

幾つか画像を載せますが、撮影露出値の都合で実際の色とは少し異なる部分もあります。

どの画像にもいえるのですが、後ろ方向から撮っている都合で、バッグが車体に対して大きめに写ってることが多いので、その辺も御理解のうえ御覧くださいませ。

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以前も少し書きましたが、薄色系(白やナチュラル)の革の表面に黒の染料を染めつけることは簡単な作業ではありません。
どうしても下地の色の影響を受けて染料色よりも薄く見える傾向があります。その対策として複数回染めつけることで、ある程度まで元々の染料の色に近づけることが出来ます。
今回は染め屋さんの御尽力もあり、上手く染めつけることが出来ました。

それでも「芯通し」と呼ばれる裏や断面まで全て黒く染まった革に比べますと、今回の革は少々明るめといいますか漆黒ではありません。光のあたりかたによって少しだけブラウンがかった色みにも見えます。
その時々の革の染め付け性や染色工程の状況などでかわってくるところです。

元々黒いヌメ革は紫外線や温度の影響でグレーがかったりブラウン寄りになることがあります。
今回のような表面を染めつけた革においては想定以上に色と風合いの変化を伴うことも。

このリアバッグのオーナーさんは革の造詣が深い方で、これらの特徴も理解いただいたうえで御依頼くださいました。またその変化も楽しまれています。


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横から見た様子です。
ビッグオフロードによく見られる樹脂やアルミのトップケースのような大きなものではありません。
バランスが悪くならないように、使いやすさとカッコ良さも鑑みたサイズ設定にしています。

大きめサイズへの仕様変更やワンオフ製作もできないことはありませんが、良い物が出来るかどうかは御希望の仕様やサイズを検証してみないとわかりません。
逆に小さめの物やライトウエイトな物など、ラリーやレース用途のカスタムや特注品も製作可能です。
御興味あればお問い合わせください。


この後、同じオーナーさんから別の御注文を頂きました。
その辺については、また次回以降お伝えする予定です。


Λ.贔屓目もありますが、この時代のGSはとくにカッコいいですよ。
クラシックでもなく、コンサバなテイスト重視のバイクでもありません。
見ようによってはスポーツ用品的カラーリングで、多くの樹脂素材も使われています。
それなのにレザーが似合うんです。
そんな単車そうそうあるもんじゃございません。

パリダカールラリーでの活躍が有名なボクサーバイクですが、
モデル末期はツーリング向きと捉えられていたバイク/エンジンでもありました。
これと同系列の900ccエンジンの頃にはスーパーバイクレースにおいて、当時最新のマルチエンジンのZ1等と戦いチャンピオンになった事実もあります。

実際、GSに乗った直後に同じカテゴリー?のアフリカツインを運転してみると「剛と柔」ってくらいの違いを感じたものです。昔のカワサキやスズキの空冷マルチに近い硬質感とでもいいますか。
ツーリングなどではスズキの油冷マシンとのランデブー走行の相性が良かったり、そんなことも思い出しました。



数ヶ月使用後の追記です!

納めてから数ヶ月後に再度お越しくださいました。
下の画像はその時のもの。既にエイジングが進み、色の変化が見てとれます。

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リアバッグを搭載した状態で、ほとんど毎日使っておられるそうです。
出先で急な雨に遭遇し、そのまま夏の強い日差しによる急速な乾燥にさらされた事もあり、カブセ部分が少々変形している感じでしたが、全体的に良い感じにエイジングが進んでいます。逆に落ち着いたようにも見えます。

色の変化では、とくにコバの色が素晴らしい。
元々のコバ部分のナチュラルな生成りの薄いベージュ色が、赤みがかったボルドーのようなブラウンカラーに色づいています。

今回使っているヌメ革は見た目の良さ以上に、硬さのなかに粘りもあり耐久性に定評のある上質材です。
工業用や靴底材にも使われる革も作っている深い鞣しが特徴のタンナー製なんです。
以前長いこと使用していましたのでエイジングが素晴らしいことはわかっていましたが、ここまで早く育ったものはそうそう観る機会はありませんでした。
夏の強い日差しと高温状態によっておこる変化だと思います。バイクで使われる環境の厳しさを物語ると同時に、夏と日光の恩恵ということですね。お財布やショルダーバッグではここまで早い色の変化はおこりません。

また、想定した通り表面の黒色も深い焦げ茶がかったブラックに。
これは油分補充などすれば、ある程度は黒革の状態に留めてはおけますが、今回の個体はその変化も楽しんでしまおうというのが、依頼主であるオーナーさんと私の思いでもありました。

今後のエイジングも楽しみなところです。

ちなみにこの個体は二年前に納めた注文製作品です。











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by stovlGS | 2018-01-18 19:38 | R100GS専用リアバッグ | Comments(0)

R100GSリアバッグ 黒 後染め 生成り芯 その2


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前回の「その1」から引き続きまして、完成したものを御紹介致します。

「その1」では大きく脱線して少々書き過ぎたきらいもあり失礼しました。
このリアバッグ類の製作にはいりますと長い期間向きあうことになり、
GSオーナーさんの熱さとその御期待を裏切らないように、自分としても思いが強くなってしまう傾向にあるようです。

作り手のエゴとして、わかってほしいというのは正直あります。
でもそれは「手間が掛かっていますから、高いですよ。」といっているのではなく、その逆です。
その辺の誤解がないようにお願い致します。
革とGSが好き。そういうことで。

今回は反省もふまえ完成した製品の画像を中心に、写真ではわかりにくい部分を文章で補う程度でお送りします。

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リアバッグ自体のディテールは以前記した詳細記事をご覧ください。

今回の一番の特徴は、「後染めの生成り芯のヌメ革」を使用していることです。
表面のブラックと断面の生成りナチュラルのコントラストをお楽しみ頂けます。

色みとしては、元々の生成りナチュラル色を完全に覆うことは難しく、数回の染色を施しておりますが、
それでも漆黒というほどに仕上げることは難しいのが実情です。

コバ断面の色焼けと共に、ブラックのトーンも変化していくことが想定されますので、黒であってもエイジングによる変化や風情を楽しまれるといった付き合い方に適した革といえると思います。

その辺はまた別の機会に装着画像とエイジングについて掲載予定です。

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一番上のカブセを開いた状態。
ボディ後面から続いている内カブセは畳まれた状態です。
画像にありますように、この表カブセの裏側には、見返しを兼ねたポケットになっています。
外周部を縫製することでエッジ部分の補強効果もあり、長期使用に耐えられるよう仕上げています。

見返し/ポケットは深めに出来ていますので、薄い物なら割と大判のものまで収納可能。
車検証や保険証書を防水のクリアファイルにいれて収納されている方もいらっしゃいます。

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こちらは、内カブセを解放した状態。
更に内部には、両サイド面から断ちつながるスライド式の内蓋があります。
内蓋同士が、ガタなくシッカリ重なりあうことで捻じれ剛性を高めています。

厚みのある革にあわせ立体化された幅広ベルトループは、内蓋同士がクリアランスゼロで適度な節度感をもってスライドします。この方式であれば金具接続のような煩わしさもなく、その凹凸がアタリや革の変形などの原因にもなりません。
また収容品の量が多少増えた時でも、無段階に容量の微調整が可能です。

このスライド式内蓋もストーヴルオリジナルの構造です!
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内蓋のスライド部を外すと大きく開口します。この構造/ディテールは純正バッグ/リプロ品と異なるところ。
この四枚のフラップが重なりあうディテールは、欧州エンデューロやラリーバイク用のツールバッグとして存在する定番のカタチ。コンベンショナルなルックスでありながらスポーティーな意匠ともいえます。

建ちあがった四面すべてが厚みのあるヌメ革2~3枚の積層構造になり1センチを超える箇所もあり、手縫い工程でも難儀するところ。
耐久性は抜群です。

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バッグの固定と開閉をつかさどる二本のベルトは伸びが出ないようネガを出しきり鍛えあげたうえで形に仕上げています。
バッグ本体から取り外し式にすることで、部分補修もし易いように作られています。(壊れませんが)

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バッグ後部。といってもバイクの進行方向でいえば前面ともいえますね。
シート後のグラブバー側になるところです。
純正バッグだとベルトはリベットで固定されていますが、ループに通して使う取り外し式に。
バッグ本体、ベルト、オートバイ其々に負担が少なく優しい構造に変更されています。

Λ.作るのは数段たいへんになります(笑)。でも良いもの作りたいので、これでいいんです!

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ベルトについても、当方で製作しているウエスト用のベルトと同じように堅牢度重視で仕上げています。
厚みがある革を使用するため、ループ部も通す革に合わせ立体化していますので、おさまりとホールドもよく剣先側があらぬ方向に泳いでしまうこともありません。

バックルは年月と共に雰囲気の増す国産真鍮ブラス製。
アパレル用の副資材にみられるような薄い亜鉛合金やアルミ製のような脆弱さとは趣きが異なります。
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このベルトの剣先の方向性。
これを実現するために、試行錯誤を繰り返しました。

純正バッグでは車体との取り付けにおいて、ベルトの取り回し方が逆で、剣先が前を向いています。
美観的な部分は置いておいたとしても、構造と造作のアバウトさが起因となって、車体とバッグ双方に負担を掛け合う作用が発生している個体もあり、トラブルの御相談も受けることもありました。
コストと生産性を考えれば仕方のないことかもしれません。でも、ユーザーさん方は思いを込めて使い乗ってらっしゃる。
そうなるとその思いに応えらえるだけの耐久性と作りが必要になると思うのです。

stovlが作る物が完璧ということはありませんが、出来る限り深く細かく取り組む事ということをお約束します。
懸案事項を解消するのは前提として、ルックスバランスと風の向きに逆らわないように、後ろ方向(バイクの進行方向の後ろ側)に剣先が向くことも諦めません。

完成してみればシンプルなものですが、形になるまでの脳内妄想や机上空論は苦しくも楽しく、やっぱり苦しいものです。
結局、バランスを崩さずにすべてを解決するには手間と工夫と好きが必要なんですよね。


※どの画像もそうなのですが、
 車体に装着していない状態で撮影していますので、ベルトを締めこんだ形が本来とは異なります。
 個体ごとに装着した状態で採寸してベルトの長さ調整用ピンホールは開けられています。


◎ 2018/1月現在、GSリアバッグシリーズについて、製作を再開しています。 
 御興味あれば詳細にお答えしますので、お問い合わせください。


結局、この革使用の記事は二回ではおさまりませんでした。
次回は搭載画像と、生成り芯の後染めヌメ革のエイジングについてお伝えします。

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Λ.このページに搭載画像が全くないのも説明不足とおもいましたので、モノクロではございますが一枚だけ載せておきます。
次の回ではカラー画像を複数枚をアップしますので、そちらも是非ご覧ください。






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by stovlGS | 2018-01-13 23:28 | R100GS専用リアバッグ | Comments(0)

R100GSリアバッグ 黒 後染め 生成り芯 その1

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後染めのブラックのヌメ革使用の製品の掲載は初めてになります。
ストーヴルオリジナルのR100GS専用リアバッグについては、数年前に載せた詳細記事がありますので、そちらと併せて御覧頂けますとありがたいです。
バイクに御興味ない方には退屈なものかもしれませんが、この製作の流れから先日チラッと載せましたウォレットについても表していきますので、よろしくお願いします。


先ずリアバッグ記事が今まで少なかったことの経緯について少し補足。
ここ十年のあいだ、円安・口蹄疫・狂牛病等、その時々の不安定要素の影響で革の原皮価格は高騰をつづけ、その度ごとに革素材の価格も大きく改定されてきました。コスト問題だけでも危機的な状況が続きましたが、それ以上に作るうえで最も大切な「厚みのある良質材の安定的な確保」が厳しくなったことも重なり、リアバッグについては作っていても告知や製作レポートの掲載を殆どしてきませんでした。

ですが、その間にも有難いことに熱心なGSフリークの方々からお問い合わせ/御注文を頂き、今までそれなりの数を作ってきた経験があります。
毎回、少しづつ改良を施し個体ごとに細かな仕様も異なります。ベースとなるカタチは同一とはいえ、それらすべてのディテールを上げていきますと、あまりに多岐にわたってしまうため表しかたも複雑になり、作り手のひとりよがりとなる危惧もあり程々に致しますが、画像だけでも複数枚の掲載になってしまいます。
そんなこともあり、おおきくザックリと二回ほどにまとめたかたちでお伝えしていく予定です。

上の画像は、既に完成したバッグを側面から撮ったもの。
リスペクトもこめて、バイエルンのプロペラマークとストーヴル製オリジナルバッグ。
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依頼主様への製作レポート用と、確認/検証用としての画像ストックはありますが、あまりブログ映えするものではありません。

本製作の集中作業の画というのは作り手からしますと、革の破片と削りくずにまみれながら革への負担軽減を最優先に進めている景色でもあり、人様にお見せしづらいのが我が机上の普段の姿でもあります。

このリアバッグに関しては、スクっと普通に出来ているよう感じてもらうには、結構な下準備と取り組みが必要でして、その部分がマル秘的(そこまで大げさではないけど)というか表しかたが難しいところもあります。
そんな言い訳をあり、今回は組み上げ前の大きなパートが形になったところの画で失礼いたします。

ということで上の画像は、「ベルトパーツ」「両サイドとそれに繋がるスライド可動式内カブセ」パートの半完成状態。

実はここまでくるには、そうですね。3~4日間は掛かっています。
素材調達の選定作業ごとに革屋さんに伺い漉き加工に出すのに丸一日掛かりますし、革が届いてから裁断工程の見究めと実裁断には2日間は掛けますから、それも入れれば実質ここまで一週間近い作業時間が掛かっていることになります。

私が言うのもなんですが、そこまで掛かっているなんて思えないですよね。皆様からしてみれば何で?って感じるのは当然のことだと思います。でも、本当に良いものを作ろうと思うとそうなっちゃうんです。自分の場合。

フルハンドメイドのお財布の量産OEM品であれば、一日で数個の作ることが出来ます。だからといってまったく完成度が低いことはありません。先方様からの納期の都合もあり、良い意味でのディテールの簡素化・コストの制限がある為です。でも、コストを超えた完成度は必ず満たす以上の仕上がりにはしているつもりです。しかしながら、それでもどこかやりきっていないモヤモヤが残るんです。
そんなこともあって、個人のお客様のstovl印の御注文品が完成するまでには最低でも三日以上掛けています。かけた時間と技術量に比例して完成度の向上はありません。ですが、掛ければ掛けただけ、その比率よりも少しづつになりますが、より良いものに仕上がっていきます。牛歩的な完成度向上といいましょうか。

僕が依頼する立場だったら、ただ只急いで作った物では嬉しくないですから。
向きあう時間も大事にしたいと考えています。

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革という素材は、一般的にはファジーといいますか、そのテイストや柔軟性に振った作りをすることが出来るのも事実です。
ですが、硬度があり厚みのある革を用いた造作においては、良いものを作りあげるには正確な数値管理が前程にあって、そこから革の特性を見こした取り組み方が必要になります。
今回の革素材は、それに加えて表面層にのみ色の入った状態ですので、革の伸びや色の染めつけ具合も勘案しながら進めます。

とくに断面から見たときに、染料の浸潤した深さが革の部位や状態ごとに若干のムラとして存在しますので、それを全てはじくのではなくテイストの一つとして取り込むバランスのさじ加減も必要になります。表面染めは断面の見え方が魅力の一つでもあるので、コバを仕上げるときには面取りの角度とコントラストのバランスも鑑みた作業が大切。
ベージュに見えている生成り芯のエイジングも今後の楽しみの一つです。

ストーヴルにとって最も大切なのは、革の傷やシワ・擦れや斑を避けることではなく(もちろん避けていますよ)、その部位の内部や断面の繊維素性がしっかりしているか、長年の使用の後にも使い易さと堅牢性を保っているかが見究めの絶対要件になります。

勿論、自然の革であれば何もネガ要素のない物など存在しません。
そんな天然素材のイレギュラーな条件のなかで、一般的にはネガ要素とされる部位も堅牢性を担保したうえで、テイストとして入れ込むことが、本当の意味で革製品のあるべき姿たなり仕上がると考えています、

シワや擦れごとにその表情や堅牢度は異なりますので、その一つ一つを除くのか採り入れるのかの判断。これが本当にむずかしく、時間を要することも多いです。でも検討するのは数時間~一日くらいまでですから、ユーザーさんが使われるであろう年月の長さに比べれば微々たるものです。

それに良い物に仕上げれば、それだけ御愛用品にして頂ける可能性が高くなると思うんです。
そうなれば、牛さんが動物として生きてきた年数よりも長い期間を製品になってからも存在できると考えれば嬉しいじゃないですか。


おっと、また話が大幅にそれた感じですので戻しましょう。
上の画像は、前述した両サイドパーツと、本体のボディと背面側の内カブセを組み上げベルトが通るループを縫い付けた状態、それぞれ工程ごとにエッジは仕上げ済みです。勿論、最終工程で全体の調整と磨き工程はありますけど、その時ごとに一つ一つ完結して組み上げていくことは精度確保のためにも必要だと考えます。

これで、立体的に組み上げる前段階までの各パートが完了したことになります。
ここから更に難度の高い工程が続いていきます。

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随分とといいますか殆どの工程をはしょっています。
外カブセの外周部を縫製している画なので、手縫い自体は最終段階の様子です。
この後、仕上げとして各部の調整しコバ磨きを施し、車体との取り付けフィッティングと取り付け金具類の作成を、オイル補充と清掃をして完成に至ります。

*カッコつけて一週間位の製作期間とお伝えすることが多いですが、実質10日間以上掛かっていることが殆どです。
 到底一週間では良いものは完成しません。ここが最大の課題です。


縫製工程は、二本の針を用い一目づつ縫い引き締める手縫いクチュールセリエ製法。
糸の太さや針目のピッチ、糸の引きこみ具合による革への負担軽減、堅さや柔軟性の調整、数値化出来ない多くのことに合わせられる製法です。

だからと言って単純に「手縫い」自体を売りにしたものではありません。
手縫い作業よりも、其処に至るまでの下準備のほうがはるかに時間も手間もかかります。
その工程で、殆どの仕上がりまで決まってしまいます。

世間で云われる「手縫い」という謳い文句についても御理解いただきたいです。
【手縫い=良品】これは正しくありません。
技術の満たない手縫いであればミシン縫製のほうが断然素晴らしいものです。
ミシンで仕上げられた物にも良いものはたくさんあります。

自分の場合は、服飾洋裁の世界とは立ち位置の異なるハンドメイドの手縫い製品に触れたことから、今に至っていますので、未だに手縫いへのコンプレックスがあるのだと思います。

革表面にピシッとおさまった美しい縫製ラインを見るにつけ、手縫いに魅せられている自分がいます。
革工芸と捉えた場合では、手縫い製法のほうがより堅牢でメンテナンスや補修性に優れたものが作れることは間違いないと思います。


本日も脱線しまくりました。

画像で雰囲気をお感じください。
続きまして、「その2」になります。
次回はもう完成です。
楽しみに。
ってそんな人いるのかなぁ。










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by stovlGS | 2018-01-12 18:09 | R100GS専用リアバッグ | Comments(0)

GSリアバッグ受注/製作、再開しています。 HPN用リアバッグの試作サンプル画像とか

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上の画像は仮縫いの試作サンプルです。  
〇 BMW 2バルブGS用リアバッグの受注/製作を再開しました。
実は少し前から再開していたのですが、手配可能な革素材が偏っていたこともあり、logのほうでのお知らせが遅れていました。ここ数年間の革素材の高騰と安定供給の課題が休止理由の一つでしたが、休止中にリアバッグに適した革を探しまわりまして、現在ではタンナー数社からの良質材が手配が可能になりました。

今まで使用していた物と同じタンナー製の革をリアバッグに合わせ仕様変更して頂いた物に加え、
別のタンナー製の良質ヌメ革も新たに採用しました。この革は私が十年以上前に使用していたお気に入りで、刃の入りや糸の納まりも良くエイジングも美しいものでしたが、手配先から取り扱いがなくなったことで使用できずにいました。実は今回の革探しは首都圏エリアでこの革の取り扱いがあるところを探す旅でもあった訳です。で見つけたんです!
※革屋さんごとに鞣しや仕上げ方が異なっていたり、タンナーの名前を伏せて販売していることが多いという事情があります。

またそれに加えて米国製のヌメ革も使用していきます。こちらは普通のヌメ革というよりもタンニン鞣しのオイルレザーで馬具用の革でもあります。この革はオイル分が多く含まれているのに硬質感があるのが特別なところ。

全ての革でということではありませんが、カラーと染色の方法についても選択が増えました。
おかげさまで、もうこれ以上の物を手配するのは難しいというくらいの革が揃いましたよ。

こうして、以前に比べれば安心して御注文を受けることができるようになり、再開の告知とさせて頂きました。
生産方式は今までと同じで、お客様ごとに牛一頭の半身大の革を仕入れまして上質部位だけを使用する製作方法になります。


〇 製作開発途中で中断していたHPN用リアバッグの製作を数年ぶりに再開。
上部画像は以前試作したサンプル品で、そのまま訳あって数年間にわたり製作を中断していたものです。
現在はこの試作品をもとにして、本製作に入っています。

ちなみに仮縫い用の試作は端材革(といいましても質感の悪くないところ)を用いて、細かなディテールは程々に、縫い目も粗く組み上げます。そうはいっても、いい加減に作るのではなくて、シルエットやデザインバランス・重心位置やフィッティング、容量の確認等、机上の計算だけではわからないところを実物に近い物で確認・検証をする大切な工程です。
※このバッグ画像は製品版でないことを御理解の上でご覧くださいね。

完成までの大まかな流れとしては、「依頼主様と用件確認~意匠検討~車両の採寸~サンプル試作~フィッティング~修正~本番製作」という感じです。特注ワンオフ品の製作の流れを見て頂ければ良いなぁとも考えています。年明け以降になると思いますが、こちらのHPNリアバッグも完成/納品後このlogに掲載の予定です。



〇 【R80G/S・R80GSベーシック専用リアバッグの詳細説明】について
R80G/S・R80GSベーシック専用リアバッグの詳細説明の続報が成されていない状況が続いておりました。
素材手配の状況が好転してきたこともあり製作再開のお知らせもさせて頂きましたので、
遅ればせながら「R80G/S・R80GSベーシック専用リアバッグ その2」についても掲載の予定です。


〇 R100GS専用リアバッグには、素材の種類やカラーの異なるバリエーションが存在します。
今まで作ってきた納品完了済みの仕様違いの個体なども見て頂こうと考えています。



Λ. HPNのリアフレームは数種類ありまして、それぞれでリアキャリアの形状が異なります。
 今回掲載のリアバッグですが、制約の多いキャリアといえると思います。
 まぁ見る人が見れば、この角度のあるカタチで、もうおわかりかもしれませんね。
 そうそう、あのマ〇ボ〇カラーの・・・

 絶対良いの完成させますよー。








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by stovlGS | 2017-11-25 21:45 | お知らせ | Comments(0)

白い道 北海道からの便り 

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もう、ちょっと前のことになりましたが、初秋の北海道を旅されたお客様からお便りを頂きました。
メールに添付されていた道北の景色。白い道!
砕いたホタテの貝殻が敷きつめられているようです。これはキレイですね。

R80G/Sにお乗りで、stovl製リアバッグを御愛用頂いて3年になるユーザーさんです。
これからも長くお使い頂けるとのこと、本当にありがたいです。

旅にお供できるリアバッグがホント羨ましいです。

ストーヴル佐藤、ここ十年以上北海道を訪れていないこともあって道内事情についてホント疎くなっています。
こんな良い景色が新たに出来たとは。北海道への旅で訪れてみたいところが一つ増えました。
「白い道」行ってみたいと思います。

※ 昨夏、北海道へ向けて出発したのですが、事情により深夜の東北道で旅を中止したことがありました。


Λ.2バルブボクサーGSシリーズ用のリアバッグ、製作可能です。納期は掛かります。
 
 リアバッグのことも書いてないこと溜まってま~す。今後こちらについても載せていきますよ。ホント。





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by stovlGS | 2017-11-15 20:10 | R80G/S・basicバッグ | Comments(0)

R80G/S ・ R80GS basic 専用リアバック搭載画像 

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このリアバッグはR80G/S ・ R80GS basic 専用プロトタイプのバージョン3だったかな。
作るごとに意匠・サイズ・フィッティング等の改良ポイントがあるので試行錯誤は続いています。
この画像は納品に伺ったときにガレージ前でR80G/S parris-dakar搭載状態で撮らせていただいたもの。

私個人の見解ですが、ライダーから離れた後方位置に高めの荷物やボックスなどが在るのはバランスとして美しいとは感じられないと考えています。
ライダーの真後ろにあれば、ある程度の大きさがあってもルックス的バランスも許容され、マスの集中も得られると思うんです。
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でもライダーから離れた位置にある大きな荷物はどうでしょう。

a0155648_18184510.jpg入れ物として容量要件だけを満たすように大きさを決めていけば、バッグやボックスはどんどん大型化していきます。
ですがバイクに搭載するということを前程にしたとたん装着の安心感や安全性・車体とのバランスや重心位置など考慮しなければならないポイントや倍々に増えていきます。

車体後端に搭載する物を設計する場合、「前後長」と「高さ」にはとくに気を使います。
前後長のバランス的指標として、車体後端(フェンダー・テールライト等)よりも後方に出てしまうことは避けたいと考えているからです。
車両の後端部から大きく後ろにハミ出た積載方法ですと真横からの見え方が良くないことは勿論ですが、マスの集中からみても利点は見い出しづらいのではと考えています。
どうしても更に容量が必要なときは、幅寸で調整し製作したほうがバランスがとれるとおもいます。
横幅寸法の拡幅について課題があるとすれば、転倒や横倒し状態になった時の地面との接地への懸念でしょう。
このへんの課題は実車計測と共に、TBIやコマ練などラリー用途でお使い頂いているユーザーさんの転倒テスト(笑)でも確認しています。

本来の用途としてちゃんと使えることは大前提ですが、やはり乗り物もレザープロダクトもカッコ良さやルックス的バランスがとれていないと愛着もわきづらいと思うんです。もちろん機能面もあきらめたくありません。その両方の頃合いを見つけながらカタチ作っていくことが何より大切かと。
GS系車両の利点としては両サイドにパニアケースをつけることもできますし、車種によってはタンデムシート位置を積み荷スペースにすることも出来ますので、リアキャリア上に装着するレザーバッグは大容量化しなくても用を為すのではとも考えています。

後ろから撮影した装着画像は広角気味に写ることもあり、ボリュームや大きさのバランスを正確にはお伝えしにくいものです。
右端の画像と上の画像の両方向からご覧頂いてサイズ感を御理解頂ければとおもいます。


収容する物の大きさやキャリアとのフィッテイングの兼ね合いもあり、低く小さく作ることは簡単なことではありません。みためのバランスだけを考えるならばもう1~2センチほど低くても良いのかもしれませんが、低くしすぎてもバッグとして必要な容量を満たさなくなることは避けなければならず、設計の度・製作の度悩ましいところです。
このリアバッグは硬度のある厚革の集合体ですから、初めのうちはボリュームがあり設計値よりもカブセの重なり部分がまだ落ち着いておらず、ベルトの締めこみ固定も無理をさせていないので、シルエット的にも上方向に嵩があります。
使い進むうちに革も馴染み、ナチュラル革は色焼けし飴色となり、ブラックレザーはツヤが出、もしくは風雨にさらされて荒々しい風合いになることもあるでしょう。
本来あるべき姿に近づいていくということ。それから先が本当のお楽しみ。
数年先の姿や状態を見越しこしらえております。
(今回の個体は完成したての画像です。まだ堅く各部が落ち着いてない状態)




a0155648_16263836.jpgユーザーさんから嬉しい画像を送って頂きました。
昨年の夏前に納品した個体ですので、おろして直ぐロングツーリングにお使い頂いた頃の写真だと思います。
このGSは上の画像の個体そのものでして、昨年の夏にstovl製リアバッグを装着され北海道を巡られたそうです。
道北でしょうか。左側に利尻富士らしき山が見えてますね。


この方の荷物の搭載方法がまた渋い!
帆布性のダッフルバッグでしょうか。
コットンキャンバスとフルタンニン鞣しのナチュラルレザーの組み合わせ。
僕も好きな組み合わせです。

パニアケースもついてるので、実用と旅感ともに満たす積載方法ですね。
天然素材と樹脂素材の両方を許容してもクラシカルに感じられるスポーツツアラー。
GSの特権ですね。



Λ.このリアバッグ。出先で急に必要となる予備部品(ダイオードボード・レギュレーター・プラグ等)やエアゲージやタイヤレバーなどの収納に。
出先でのちょっとしたお土産小さめなお買い物などにも便利です。
車体の大きさに比べ小さめに見えますが、実際にはそれなりの収納力あります。

勿論レインウエアも収納可能ですから、
このリアバッグがあれば、より身軽になってライディングに集中できます。



最後にそろっと書きます。

「受注再開致します。」  

 ※都合による急な休止の際は御容赦ください。







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by stovlGS | 2016-07-11 21:31 | R80G/S・basicバッグ | Comments(0)

GSリアバッグ製作における 制約と課題。作り手の思いとか。

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数ヶ月前、GSリアバッグの受注再開を告知したのですが、諸事情により数日で取り下げたことがありました。(2017/11月.再開しています)
その時にも御注文を頂きまして、現在では良質材が入荷したものから製作に入り納めてきました。

一番の課題となっている素材調達におきましても、新たにお取り引きを始めたところもでき、今までお世話になってきた取引先様にもストーヴルの作るリアバッグについて御理解頂けたことで、今まで以上に厚み・硬度・染め・表面処理を最適化した別注仕様のレザー素材を御用意いただけるようになりました。
まだ納期や製作タイミング・価格等で不確定な部分もございますが、以前に比べ環境が整いつつあり今後受注製作のカタチで御注文を承れるよう準備をしています。

Λ. お察しの通り、このバッグは安価とはいいづらい製品です。 (一般的なバイク用品としてみた場合 )
 
良質な革素材と附属真鍮金具やアルミ素材などの副資材をあわせますと、このストーヴル製リアバッグに使用する材料価格だけで、BMW純正や欧州メーカーリプロのバッグ本体価格を上回る材料コストが掛かっています。

また製作方法も量産方式とは異なり、ストーヴルの得意とするフルハンドメイド(手縫いクチュールセリエ)技法を用いて作りあげます。この作り方ですと堅牢なのは勿論のこと、質感の意味でもより良い物に仕上げることが出来ます。
ただ課題としては、本当に良いものを作ろうとしますと昼夜なく取り組んで本当に多くの時間を要して完成に至るということです。
※製作時間工賃コストすべてを価格に反映させておりませんので御安心を。
私自身、ストーヴル印以外でも長年手縫い製作の量産を努めてきたこともあり、手が遅いということはないのですが、それほどに気の抜けない工程を経て完成します。
 
今まで多くのGS系車両を計測・観察して、無理のない構造とカタチになるよう改善を続けてきました。
GSフリークでもある私が嘘がなく良いと思えるかが一つの基準ではありますが、ユーザーさんのお話も伺いながら、その都度細かく改良を続け、御協力を頂きながら作り上げるリアバッグです。

他の製作物とは異なり、このGSリアバッグシリーズについては、納期や価格(素材の種類や御希望の仕様により異なる為)で不確定な部分もあり、キャリア個体ごとの精度誤差が散見されることから、より良いフィッティングを可能にするためにはキャリアの個体差について確認の御協力をお願いすることもあります。これらの事情とフルオーダーに近い受注形態であることを御理解いただき、御興味のある方へは長文になることもありますが画像添付のうえ詳細に御説明致します。

私たちの愛好するモーターサイクルの存在に対して、バイク用品のクオリティが低いことを感じられている方々も多くいらっしゃると思います。マフラーや内燃機のハードパーツに関しては手曲げやワンオフ部品も当たり前のように存在し車体の価値にみあった品質や価格設定がなされることもありますが、バッグや小物類においては他の業界よりも安作りなものが多く、とりあえず短期的に用を為せばいいという物が多いのが現状だと思います。でも、既に生産中止から20年以上が経っている2バルブのGSにお乗りでしたらおわかりだと思いますが、短期的な付き合いになる単車ではありません。

当方のリアバッグのことで恐縮ですが、取り巻く事情を少し記します。
価格については一昨年辺りまではかなり無理をして一般的なバイク用品の価格帯から大きく逸脱しないようしてきたところへ、革相場高騰が重なり実製作と損益バランスが完全に崩壊しました。その為、ことあるごとに細かな見直しを行ってきましたが、それでも今のバイク用品という括りのイメージと価格帯に納めることは、もう無理な製品だということを痛感し製作休止をしてきたわけです。ですから、当方のリアバッグが単に高いと思われることは本望ではありませんし、お求めやすいように努めてきたつもりです。
ですが、ここまでの相場変動と工程難度による長時間製作が従う状況では単に安価でお出しすることは無理であるとの結論になりました。素材となってくれる革にも申し訳がたつように、掛かった時間や技術に鑑みた価格設定をさせて頂きたいと考ています。
※素材品質や鞣しのレベルを下げるとか、製作難度や構造の効率化といったコストをいじって作る方法もありますが、それではリプロや既存品と変わりません。本当にむずかしい問題です。

バイク用品という括りだけで判断頂くのではなく、注文生産のフルハンドメイドレザーバッグと捉えて頂ければ、適正もしくはお求めやすいとも感じて頂けるとおもいます。私自身、価格も性能の一つと考えてはおりますが、昨今の工業製品におけるコストを下げて品質までおとした製品づくりを見るにつけ悲しい気持ちになることも多く、このリアバッグについてはコストを言い訳にしたくはないと考えました。それでも足らない部分は身を削っても良品となれるよう取り組みます。

単なる安価品ではないことでお客様に少なからず御負担を頂く製品ではありますが、当方にとりましても作れば作るほど利益の出ない厳しいアイテムでもあるのです。本当に厳選した材料を使用し、ウマヘタではないハンドメイド製法の注文生産品だということを御理解頂いて、せめてマフラーなどのハードパーツを選定される時と同じくらいのお気持ちで考えて頂ければありがたいです。まぁ実際には其れほど高価ということでもなく、一般的な消費財的な物とは少し趣が異なるということでしょうか。

私の時間とチカラにも限界があることから、何か感じて頂ける方へお作り出来ればと考えています。
GSへの思いと、リアバッグに本気で御興味がある方はいらっしゃるでしょうか。
出来る限り最高のクオリティを目指し、ユーザー様にもご納得頂ける物を納めることをお約束したいと思います。

※ご依頼の仕様によって仕入れや工数もその度ごとに変わってくるため、現在はここでは定まった価格提示はしておりません。
また、ここ数年の度重なる素材価格高騰の影響と、原価比率の大きさ、このリアバッグの特徴と商品性の御理解が浸透していない状況では、明解に表しづらい事情もあります。
形や適合車種・革素材ごとにおおよその目安はありますので、お問い合わせ頂ければ直接お伝えすることは可能です。

〇画像は「R80G/S」「R80GSベーシック」キャリア専用に開発したものです。
 80STにも使えるかもしれません。
 







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by stovlGS | 2016-06-28 17:49 | Comments(0)

stovl Λ

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stovl GS bag

 再始動、準備..か。















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by stovlGS | 2016-02-02 03:34 | Comments(0)

stovl GS rear bag 雑感

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ここ最近はウォレット類とともに、GSリアバッグも作っています。
上の画像はその個体ではなくて、昨年80GS専用に開発(少し大げさな表現ですが、そんな取り組み)して作った二つ目のもの。
GS用の各種リアバッグについては他の製品以上に作るたび毎回どこかが変わっています。
大きく仕様を変えなくても、1ミリもしくは2ミリ寸法を変えただけでも印象と使い勝手が全く違ってきます。その個体ごとの個性といいますかね。二つとして完全に同じものはありません。

堅牢な厚いヌメ革といえども、元々牛さんは平面ではないですし背の引き締まった密なところもあれば大腿部のように繊維は密でも筋肉の流れにそって立体感があるところ等、革の方向性を見究めないと伸びが不確定で硬さや色も鞣しや部位によってマチマチなのです。
だからこそ最初に切り出す時のパターン配置設定と精密な裁断・良質部位の見極めがホント大切。

完成まで何回も何回も直線は直線らしくなるように面取りや仕立て直しを繰り返します。
糸を強く引けばそれだけ革はたわんだり縫い引き締まって三次元的にカタチや表情は変わります。
線やカーブの正確さと共に、元々の動物だった頃の丸みを生かした立体感も大切にに考えています。
合成皮革ではないのです。

おそらくこの牛さんも北米の牧場で数年間育って食肉加工されたのだと思います。
革と成って、生きていた頃の何倍も十倍も長い期間に渡り活きるように使ってもらえるように、バッグや革製品に仕立てます。
そんな気持ちで毎日作っています。牛さんにも申し訳がたつように。

なので、いい加減なつくりは絶対しないですし、時間を掛け最良の物が作れるよう取り組みます。
GSリアバッグ類に関していえば使用する革素材のグレードと大きさや費やす時間・作業難度から勘案しますと正直厳しい状況が発生しています。

そんなこともあり、このバッグばかり作っているわけにもいかず、今現在このリアバッグ類の定まった価格設定はございませんので御理解いただければと思います。


Λ.上の個体までが80専用バッグとして最初期の試作開発の伴ったサンプル製品といえるものです。
現在、80GS専用は全体の雰囲気は継承しつつ更なる各部寸法見直しと大幅にディテールも変更した形になっています。
すべての物にいえるのですが、一品製作や特注品・また定番製品の最初期の物もお客様に納める前の段階で検証版サンプルが存在しますので、完成度が低いということはありません。

製作上の都合や作りやすさを優先にした仕様変更は致しません。
更に良くなるように。その方向から鑑みた変更だけが改善だと考えます。

コスト削減とか効率化の物作りはせずに取り組んでいければと思います。


GSリアバッグ類については現在御注文を受け付けておりません。(2016.2月現在再開検討中)
 ◎製作再開しました。
 






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by stovlGS | 2015-05-07 19:13 | R80G/S・basicバッグ | Comments(0)

R80G/S・R80GS basic 専用リアバッグ その1

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以前から試作・開発は完了していますと記していましたが、諸事情により続報をお伝え出来ずにいました。
本日はまずR80G/S専用リアバッグの製作の経緯についてお知らせ致します。 
また少し後にはなりますが、構造と製作の詳細についてもお伝えする予定ですので、今日はさらっと。
製法や想いの部分でR100GS用と重なるところもありますので、そちらの記事と合わせて御覧くださいますと雰囲気は御理解頂けると思います。

今回御紹介するリアバッグは開発も兼ねたプロトタイプとして製作し、昨年の夏にR80G/Sにお乗りのお客様に納品した個体になります。

まず、今までのR80G/S・R80GSベーシックのキャリアとリアバッグにおける状況について。
今まで2バルブGS用として作られたバッグには、BMW純正(絶版)を筆頭にリプロダクト品が何種類か存在していたと思います。
それら代表的なバッグの多くは、「R80G/S・R80GSベーシック」と「R100GS」という大きく分けて2種類の形状と構造の全く異なるリアキャリア向けに兼用として使うことを前程に作られたものです。 
その影響があってか装着の不具合や傷み・型崩れなどが散見され、私のところでもそれらの修理の御相談も受けてきました。

このトラブルの類は初代モデルのR80G/SとR80GSベーシックのキャリアに装着している場合に発生しやすく、細かく見れば殆どの個体が抱えている不安定要素ではないかと推察します。
これはキャリア座面の奥行きが短く、それを構成するパイプフレームが100GSに比べ少ないことに起因していると考えられます。

取り付けに関しても、カブセ開閉固定用にリベット留めされた2本のベルトをキャリア下側に回り込ませようとしてもウインカーステーに阻まれ出来ず。仕方なくベルトはキャリア座面とバッグ下面との間に挟むようにするしかないのでバッグの安定感も良好とはいえず型崩れを併発していました。
それに加えてバッグ内側からキャリア座面の横渡しのフレームパイプとをつなぐU型金具が中央に1点しかないことで、バンク走行時やサイドスタンドでの駐車中にバッグが横滑りしてずれるという問題がありました。
ちなみに100GSにおいてはキャリア後端部にベルトを通すガイドループが二箇所設けられ、2本のベルトがキャリアの下側を廻りこみバッグ自体をキャリアに抑え付けるように固定できる構造になったことで、このトラブルは発生しません。

純正バッグと基本構造を同じくする純正以外のリアバッグでも、R80G/S・R80GSbasic のキャリア上で使われることを考えますと、デフォルト状態のままで安定した装着が成されていることのほうが少ないのかもしれません。問題なく御使用できている方もいらっしゃると思うので決めつけることは出来ませんが。

今まで海外製のリプロ品をはじめ純正が絶版になったあと作られた幾つかの2vGS用リアバッグについて見る機会もありましたが、完全な対策を施された物はなかったように感じています。(純正・内外リプロ品の不具合で御相談頂いた方が幾人もいらっしゃいます。)
これはメーカーが自発的もしくは依頼され製作したバッグだとしても、純正バッグに近づけるように当時の仕様を踏襲して復刻的に製作した場合には、そのネガ部分までも引き継いでしまっているということが原因なのかもしれません。

ストーヴル製として作るならば、問題点を解消し、出来る限り良い物になるように、根本原因の一つである兼用の設計を改めまして、【R80G/S・R80GSベーシックキャリア専用品】として設計・開発を行いました。

リアキャリアに従い無理のない形状と寸法にすることで、意匠も構造も全く異なる仕様になりましたが、その制約の中でバランスが悪くならないように作ることは簡単なことではありません。

じつは今回のバッグ製作はサイズや意匠変更と共にフィッティングの為の施工箇所が本当のミソでして、キャリアとの接地感と安定性を図るために1ミリも無駄にしないよう色々と対策した構造になっているのです。
その辺りは、また「その2」で詳細にお伝え出来ればと思います。
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ユーザーさんから頂いた写真です。御自身の80G/Sに装着の図です。ありがたいなぁ。
いや~キレイでかっこよいGSですね。最高レベルの整備・レストアが施された車輛です。

まだ革が硬く馴染んでいませんから、ベルトも奥まで締めこんでないとのことですが、雰囲気が伝わるでしょうか。
大体のおおきさですが、純正より奥行きが少し短く・横幅は広く・高さは少しだけ高く。

うちの定番品として作る場合の大きさはまだ暫定的なものでして、80用に幾つか製作した別の個体全てで細かな仕様・サイズ感は異なります。
まだ深化途中ですが、前述の問題点はほぼ解決済みですので、あとはユーザーさんの使用要件にあっているのかとデザインバランスが課題ですかね。
今後ラリー用途や最小サイズのハードコア仕様もつくりたいですねぇ。

※R80STもキャリアは共通の形なので装着できると思います。未確認ですが。

Λ.まえふりでも、つい長くなっちゃいますね。詳細はどんだけになるのか。
 「わかりやすく、短く」は出来ない性分のようです。
 
 作れば作るだけ疲弊する製品なんですが、できる範囲ギリギリでやりぬくつもりです。
 少し大げさですが。2バルブフリークの意地もあります。
 せめてマイナスにならないようにコスト削減ではない部分で調整中です。

  高品質なAクラス以上の牛一頭の半身を依頼主さんの注文ごとに専用手配しまして、その中でも良質な部位だけで作ります。商いとして見れば「甘ちゃん」と思われる部分ですが、もっとコスト効率よく裁断できるかもしれないといった作り手の都合に寄った裁断や作り方は致しません。 なので正直な本当の作り方をして、どこにも負けないクオリティを目指しますと、このリアバッグは牛一頭の半身から一つ分しか切り出せないんです。
 
スミマセンが、御注文は現在まだ受け付けておりません。100GS用も現在休止中です。
◎受注再開しております。
 
良いと思って頂ける物を長く作り続けるためにも、まず春まではバックオーダー分だけの製作を予定しています。
詳細はもうちょっと、お待ちくださいね。







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by stovlGS | 2015-02-28 15:27 | R80G/S・basicバッグ | Comments(2)